暮らしの提案

憧れの北欧インテリアを実現する
ポイントとコーディネート例

公開日:2021.3.31

トラディショナルでありながらモダンな雰囲気もそなわっている北欧インテリアに、憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。おしゃれな北欧インテリアに近づくコツは、コーディネートのポイントを知ったうえで、実際のコーディネート例を参考にすること。この記事では、北欧インテリアの概要やコーディネートのポイント、そして北欧インテリアの事例を紹介します。

北欧インテリアとは?

北欧インテリアとは?

北欧はヨーロッパの北部に位置し、スウェーデン、ノルウェー、フィンランド、デンマークの4ヵ国を指します。この地域で親しまれているインテリアのことを一般的に北欧インテリアと呼びます。北欧インテリアの特徴は、シンプルであたたかみのあるコーディネート。北欧は寒さが厳しく、日照時間が短いために家の中で過ごす時間が長い傾向にあります。そのため、快適に過ごせることが北欧の人々にとって重要なポイントとなっているのです。
室内での居心地をよくするために、北欧インテリアでは木材やファブリックなどのやさしくて自然な素材が使われています。室内にいても自然を感じられ、リラックスした気分になれるのが北欧インテリアの魅力。居心地のよさを求める人は、北欧インテリアはぴったりかもしれませんね。

北欧インテリアのポイント

あたたかみのある北欧インテリアを実現するためには、色や素材、家具、照明の選び方を知ること。ここからは、北欧インテリアに仕上げるポイントを解説します。

北欧インテリアのポイント① 色の選び方

北欧インテリアのポイント① 色の選び方

北欧インテリアの色選びは、シンプルでナチュラルな配色を心がけることが大切です。ベースカラーは、オフホワイトやベージュなどのナチュラルカラーが基本。壁や天井、床などの面積が広い部分には、ナチュラルカラーを選ぶとコーディネートがまとまりやすくなります。そのほか、淡いブラウンやブルー、グリーンなども北欧インテリアとは相性がよいでしょう。さらに、淡いカラーのカーテンや小物を配置すれば、やわらかくておしゃれな空間のできあがり。たとえば、ベージュとグリーンを組み合わせることで自然らしい落ち着きが演出できますよ。
目指すテイストによっては、ベースにシンプルでモダンなモノトーンを選ぶのもおすすめです。ただし、モノトーンだけでは北欧らしいあたたかみに欠ける場合があります。物足りなさを感じるときは、差し色としてレッドやイエローなどの明るい色を取り入れてみてはいかがでしょうか。ビビッドカラーの小物や雑貨などを置くとアクセントになり、シンプルな空間にほどよい遊び心が加わります。

北欧インテリアのポイント② 素材の選び方

北欧インテリアのポイント② 素材の選び方

北欧インテリアに欠かせないのが素材選びです。無垢材など、ナチュラルな素材が使われたアイテムを選びましょう。無垢材を使った家具はあたたかみのある北欧インテリアを演出することができ、長く使えば経年劣化も楽しめます。金属などは無機質な印象を与えるので、北欧インテリアでは避けた方が良いでしょう。なお、素材を選ぶときは部屋全体の統一感に配慮することも重要。モダンな雰囲気のインテリアにしたい場合は、モノトーンでクールな印象の素材を選ぶようにしてください。

北欧インテリアのポイント③ 家具の選び方

北欧インテリアのポイント③ 家具の選び方

北欧インテリアの家具選びは、木材やファブリックを使った家具がおすすめです。素材自体にぬくもりが感じられ、空間にしっくりとなじみますよ。また、北欧の家具は脚付きのものが一般的です。
家具の形状については、角に丸みを帯びた、やわらかさを感じるものを選びましょう。曲線が使われた家具を配置すれば、遊び心のあるインテリアに。また、北欧らしい柄があしらわれた家具を選ぶこともポイントです。北欧のデザインでは、シンプルな幾何学模様や大胆な花柄、アニマル柄などが多く使われています。楽しげでおしゃれな雰囲気を演出したいときは、北欧らしい柄が使われた家具を選ぶとよいですよ。

北欧インテリアのポイント ④照明の選び方

北欧インテリアのポイント④ 照明の選び方

照明は北欧らしさを演出するうえで重要なアイテムです。定番の照明はペンダントライト。松ぼっくりをモチーフにしたものやファブリック素材を活用したものなど、さまざまなデザインがあります。また、リラックスできる空間をつくるために、北欧の照明では主に穏やかな光が使われています。蛍光灯などに比べると暗く感じる場合もあるため、複数のライトを設置して明るさを確保するとよいでしょう。ダイニングテーブルの上の天井にレールを設置し、複数のライトを低めに吊り下げれば、北欧らしさがぐっと増しますよ。
ペンダントライトだけでなく、間接照明としてスタンドライトやテーブルランプを併用するのもおすすめです。穏やかな光の陰影が生まれ、部屋を一層素敵な空間にしてくれるはず。また、食事のときはペンダントライト、映画をみるときはスタンドライトといったように、状況に合わせて照明を使い分けることができます。個性を出したいときは、北欧のキャラクターをモチーフにしたライトなどを置いてみるのもかわいらしいですよ。

北欧インテリアの事例/テイスト別

北欧インテリアにしたいなら、事例を参考にするのが一番の近道。自分が目指すテイストを見極め、事例ではどのような色づかいがされていて、どんな家具を使っているのかを確かめてみましょう。ここからは、テイスト別に北欧インテリアの事例を紹介します。

テイスト① 北欧インテリア×ナチュラル

テイスト① 北欧インテリア×ナチュラル

北欧インテリア×ナチュラルは、淡い色合いを基調とした優しい印象のコーディネートが特徴。写真の例では家具に木材を使い、丸みを帯びた形状も相まってやわらかい雰囲気を演出しています。ほのかにグリーンが混じった壁やラグが、木材の色合いと絶妙にマッチしていますね。
グリーンやブラウンだけでなく、控えめなブルーをところどころに配置することで、見る人を飽きさせないコーディネートとなっています。穏やかな気持ちになれる、居心地のよい空間を目指すのであれば、ナチュラルテイストの北欧インテリアがおすすめですよ。

テイスト② 北欧インテリア×モダン

テイスト② 北欧インテリア×モダン

北欧インテリア×モダンは、全体を直線で構成することでシャープな印象を与えます。それでもナチュラルな風合いの色や素材で、やわらかさをプラスするのが北欧のスタイル。適度に配置されたアクセントカラーや、脱力感のあるデザインの小物がぬくもりを感じさせます。
目線の高さに貼り付けられたファブリックパネルやトナカイ柄のラグなど、さりげなく北欧を感じさせる装飾もハイセンスですね。モダンテイストにしたいときは、モノトーンを基調にしつつ、ビビッドカラーを少し取り入れて雰囲気を引き締めるのがポイントです。

テイスト③ 北欧インテリア×フレンチ

テイスト③ 北欧インテリア×フレンチ

北欧インテリアに大人っぽさもプラスしたい人は、フレンチテイストを取り入れてみてはいかがでしょうか。北欧インテリア×フレンチは、白をベースカラーとしてグレーやブルーなどの淡い色を組み合わせ、装飾性の高い家具を配置するのが基本です。北欧インテリアも落ち着いた淡い色合いがメインなので、フレンチテイストとは相性がよいのです。
写真では、時代を感じつつも上品な家具にまとめ、フェミニンな雰囲気が漂う優雅なコーディネートになっています。部屋の隅に置かれた観葉植物や、壁に飾られたリースが空間に北欧らしいやわらかさを加えていますね。

テイスト④北欧インテリア×パステルカラー

テイスト④北欧インテリア×パステルカラー

やわらかい印象のあるパステルカラーは、北欧インテリアと相性がよいです。全体をホワイトやベージュなどでまとめ、パステルカラーのクッションやラグなどを取り入れてみましょう。はっきりした色を使わないことで、北欧らしいやさしい雰囲気を演出できます。
写真では、白の天井とナチュラルな風合いのフローリングに囲まれた空間に、ライトブルーの壁を大胆に採用しています。コーディネートのポイントは、スチール製の家具やガラスの引戸、ダウンライトなどをあえて取り入れ、パステルカラーの甘い雰囲気を引き締めていることです。

北欧インテリアの事例/キッチン

北欧では家で過ごす時間が長いため、キッチンも快適に使えるような設計になっています。北欧インテリアを目指すのであれば、キッチンの設計にもこだわりたいところですね。ここからは、北欧インテリアにおけるキッチンの事例をテイスト別に紹介します。

北欧インテリア① ナチュラルなキッチン

北欧インテリア① ナチュラルなキッチン

キッチンは面積が大きく存在感があるため、部屋の印象を左右します。北欧インテリアには、ナチュラルな風合いのキッチンを取り入れるのが無難でしょう。フローリングや家具、キッチンをすべてナチュラルな木材で統一することで、まとまりのある空間をつくり出せます。写真のように、ナチュラルなトーンにすれば、北欧らしい清潔感のあるコーディネートとなるでしょう。雑貨やカーテンにアクセントカラーを取り入れやすくなりますよ。

北欧インテリア② パステルカラーのキッチン

北欧インテリア② パステルカラーのキッチン

全体を白もしくはナチュラルカラーでまとめ、キッチンにパステルカラーを取り入れるコーディネートもおしゃれです。パステルカラーのキッチンに合わせて、クッションなどの雑貨にも同じパステルカラーのグリーンやブルーを取り入れると、インテリアに統一感が生まれるでしょう。写真では、観葉植物をいたるところに配置することで、自然のやさしさを感じられます。窓から見える緑がパステルカラーのキッチンと調和し、気持ちのよい開放感を演出しています。

北欧インテリア③ フレンチなキッチン

北欧インテリア③ フレンチなキッチン

北欧インテリアと相性のよい、フレンチテイストのキッチンを取り入れるのもおすすめ。一風変わった北欧インテリアを目指す人にはフレンチスタイルのキッチンがうってつけです。写真では、キッチンに框扉(かまちとびら)を採用することでフレンチ風に。框扉とは、加工した木材を上下左右に組み上げて枠を作り、中央に板やガラスをはめ込んだ扉のことです。木目柄が全面に取り入れられていますが、淡い色合いを選ぶことで存在感を適度に抑えています。

北欧インテリアの事例/カーテン

カーテンもキッチンと同じく面積が広いので、全体のコーディネートの印象を左右します。ここからは、カーテンのタイプ別に北欧インテリアの事例と選ぶポイントを紹介します。

北欧インテリア① シンプルなカーテン

北欧インテリア① シンプルなカーテン

北欧インテリアの雰囲気に合うように、なるべくナチュラルなカーテンを選ぶのが無難です。素材はリネンやコットンなどの天然繊維を、色はベージュやグレーなどの淡い単色を選びましょう。カーテンの色が暗すぎると部屋の雰囲気も暗くなってしまうため、明るめの色がおすすめ。シンプルなカーテンであれば、どのようなインテリアともよく合います。無難すぎる印象にならないように、雑貨や小物などで差し色をそえると空間が引き締まりますよ。

北欧インテリア② パステルカラーのカーテン

北欧インテリア② パステルカラーのカーテン

パステルカラーは北欧インテリアによく合います。なので、カーテンに取り入れてみるのもよいでしょう。ただ、パステルカラーを大胆に取り入れると甘い印象になりがち。甘さを抑えたいときは、家具などにかっちりとした印象の金属やガラスを取り入れると中和しますよ。また、カーテンのみにパステルカラーを使うと唐突な印象になる可能性もあります。クッションなどの小物にもパステルカラーを取り入れ、統一感のあるコーディネートにしてみてください。

北欧インテリア③ 柄物のカーテン

北欧インテリア③ 柄物のカーテン

柄物のファブリックは北欧スタイルの定番アイテム。北欧の柄物といえば派手な色づかいや大胆なデザインが特徴です。柄物のカーテンは面積の広さも相まってインパクトがあるため、ほかの家具や雑貨と上手に組み合わせることが大切です。部屋の雰囲気を壊さない程度に、遊び心のある柄物を取り入れてみるとよいでしょう。

北欧インテリアの事例/照明

北欧インテリアではあたたかみのある照明がよく使われますが、ユニークな形のものやペンダントライトなど、そのデザインはさまざまです。北欧らしい雰囲気の照明を取り入れ、おしゃれな北欧インテリアを目指してみてください。ここでは、北欧インテリアに合う照明の事例とコーディネートのポイントを紹介します。

北欧インテリア① ユニークな形

北欧インテリア① ユニークな形

北欧インテリアでは、ナチュラルな風合いにこだわると同時に、どこか脱力感のあるデザインを取り入れています。写真のようにユニークな形の照明を選んでも北欧らしいコーディネートとなるでしょう。テーブルランプなどをところどころに配置して、光の動きを楽しむのも素敵ですよ。

北欧インテリア② ペンダントライト

北欧インテリア② ペンダントライト

北欧インテリアの王道の照明はペンダントライトです。写真のペンダントライト以外にも、星型や縦長のものなど、デザインの種類は豊富にあります。インテリアの雰囲気に合わせて、いろいろと検討してみてはいかがでしょうか。たとえば、ベージュやグリーンで構成されたナチュラルなインテリアには、シンプルなデザインや、木目調のあたたかみがあるデザインのライトがおすすめです。

北欧インテリアに
おしゃれをプラスしよう

さらにプラスしておしゃれなインテリアを楽しむ方法に、エコカラットプラスがあります。エコカラットプラスは、快適な空間づくりに役立ってくれるおしゃれな壁材です。デザインのバリエーションが豊富なので、色合いや質感など、インテリアの雰囲気に合ったものを選べます。壁全体に張るだけでなく、アクセントとしてワンポイントで取り入れることもできますよ。ここからは、エコカラットプラスを取り入れた事例を5つ紹介します。

エコカラットプラス① 立体感の生まれる壁

エコカラットプラス① 立体感の生まれる壁

全体を北欧らしいナチュラルカラーでまとめた、やさしい雰囲気のインテリアです。ベッドの足元に置かれた観葉植物や、家具の木材が自然らしいコーディネートにうまく調和しています。小物でアクセントカラーを取り入れ、雰囲気がぼんやりしすぎないように配慮しているのもポイント。壁に張られたエコカラットプラス「キルト」は織りかたが異なる布地のレリーフを組み合わせたデザインで、壁に立体感が生まれますよ。

エコカラットプラス② 木目のやさしい壁

エコカラットプラス② 木目のやさしい壁

ライトブラウンやホワイトを基調としたインテリアで、ネイビーの扉が北欧らしさを演出すると同時に空間を引き締めています。正面の壁に使われているエコカラットプラスは、優しい木目のデザインが特徴的な「カームウッド」です。控えめなデザインで周囲になじみ、枝を広げる観葉植物の存在感を引き立てています。

エコカラットプラス③ 表情のある壁

エコカラットプラス③ 表情のある壁

背の低い家具をそろえることで空間に広がりを与え、開放感を演出しています。さりげなく配置されたかわいらしい小物や、ユニークなトナカイの置物から北欧流の遊び心が感じられますね。テレビボードの背面にはエコカラットプラス「グラナス ヴィスト」を張っています。ホワイトの壁面にはナチュラルでやさしい表情があり、ぜいたくで清潔感のある空間となっています。

エコカラットプラス④ 目を引く大胆な壁

エコカラットプラス④ 目を引く大胆な壁

曲線で構成されたチェアや自然な風合いを感じるファブリックなど、北欧のおしゃれな要素が存分に詰め込まれています。特に目を引くのは、正面の壁に張られた大胆な柄のエコカラットプラスの「ドリス」です。
フィンランドを代表するテキスタイルブランドのJohanna Gullichsen(ヨハンナ・グリクセン)によるデザインで、個性のある模様とパステルカラーがゆったりとした時間の流れを感じさせます。

エコカラットプラス⑤ やわらかな雰囲気のアクセントとなる壁

エコカラットプラス⑤ やわらかな雰囲気のアクセントとなる壁

ホワイトを基調としたコーディネートに、グレイッシュなパープルの壁を取り入れています。すっきりとしたスタンドライトが中央に置かれていて、まるで北欧映画のセットのようなかわいらしい雰囲気ですね。使用されているエコカラットプラス「フェミーナ」はシンプルなデザインで、カラーバリエーションも豊富なので、さまざまなインテリアに合わせることができますよ。

デザイン性だけでなく
機能性も優れたエコカラットプラス

デザイン性だけでなく機能性も優れたエコカラットプラス

デザイン性に優れているだけでなく、機能面でも大きな効果を発揮するのがエコカラットプラスの強み。エコカラットプラスの表面には、微細な穴が無数にあいています。空気中に漂う余計な湿気を吸着し、反対に乾燥しているときは放湿してくれるため、快適な湿度を維持する効果が期待できます。
また、調湿する壁であるにもかかわらず、水拭きができる点もエコカラットプラスの特長です。水まわりの壁にも張ることができ、泥や皮脂、タバコのヤニなどで汚れても、水拭きできれいに掃除できますよ。エコカラットプラスにはニオイの原因成分や有害物質を吸着する効果があります。空間を快適に、清潔な状態に保つことにで、家族の健康を守ることにもつながるでしょう。

北欧インテリアで
居心地のよい空間づくりを

北欧インテリアの基本は、シンプルでナチュラルな配色を心がけること。素材も木材やファブリックなどの自然なものを優先し、やわらかい雰囲気を演出しましょう。シンプルすぎてもの足りないと感じるときは、小物でアクセントカラーを取り入れるのがおすすめです。
また、デザイン性と機能性に優れたエコカラットプラスは北欧インテリアと相性のよいアイテムです。エコカラットプラスで北欧らしい空間を実現してみてはいかがでしょうか。